か~なり久々の投稿です。申し訳ありません💦
今回はまず嬉しいお知らせから。
当店でいつもガットを張替えてくれている高校2年生のK君が、コロナで中止になった高校総体の代わりで開催された大会にて、2年生ながら見事優勝を飾りました!
全国大会等の上の大会には繋がりませんが、ペアが3年生ということもあり、その子にとっては記念と実績につながったことは勿論、K君自身も必ずや今後に繋がる自信にもなったことでしょう。
そんなK君ですが、決して絶対的な強者という訳でなく、努力の人です。
調子が悪いときもあり、敢えて休んだり、ラケットを変えてみたり、練習内容を変えてみたりと、色々チャレンジも行いながら、コロナで自粛中の間もできるトレーニングを行ってきました。
ご家族も大会や部活以外の練習などには必ず観にいくなど協力的で、店主にも相談くれたり、ガットや道具のことを気にしてくれたりとK君を支えており、まさに今回の優勝はK君の努力とご家族の支えによる「家族みんなで勝ち取った優勝」だと思います。
そんなK君の実力と努力が前提ですが、
大会前に「ちゃんとガットを張替えて準備していた」ことも力を発揮できた要因の一つです。
大会自体は予選と決勝トーナメントと2週に渡って行われたそうです。
K君はまず、予選の4日前にガットを張替えてベストな形にしました。
そして、予選突破が決まり、翌週の決勝の3日前、予選前に張替えてからまだ1週間程でしたが、ガットの僅かな緩みを感じ、再度張替えを行いました。
「ベストな状態で試合に臨みたい」「ガットのせいで負けて後悔したくない」
こんな気持ちもあったのかもしれません。
ガットは張り替えた直後から何も打たなくても自然に少しずつ緩んでいきます。
当然、打てば打つ程、力強く・または相手の打球が強ければ強い程ダメージを受け、傷み・緩んでいくものなのです。
予選でも数試合行い、その後も2・3日とはいえ、激しい練習を行い、ガットは張替え直後より確実に傷んでいました。
大抵の方はこの状況でも「切れてないから張替えるのは勿体ない」と考えると思います。
切れてないのなら「使えます」から。
しかし、使えますが「ベストなプレー発揮できる状態か」となると答えはNOです。
張替えにはお金がかかりますので1週間で張替えるのは非常に勿体ないという気持ちはわかります。
言い方悪いですが、負けてもよいどうでも良い大会であれば、張替える必要はないでしょう。ベストなガットの状態でなくても、切れてなければ「使えます」から。
でも、どんな大会でも増してや高校生や中学生たちの大会は1戦1戦が負けたくない・勝ちたい・上位大会に進出したい!という大会でしょう。
何が言いたいのかというと、、、
少しでも勝てる可能性を上げるなら、負けて「ガットのせいで…」と後悔したくないなら、
「大会前にきちんとガットを張替える・グリップを巻き替える」
ことを行い、しっかりベストな状態で準備しましょう!ということです。
今回K君は、大事な決勝トーナメントを前に勇気を出して張替えを行い、
予選前と同じ「万全の状態」に戻したことで、
①道具はベストな状態。反対に道具の状態がベストでない相手より有利な状況。
②途中でガット切れのリスクや打球音や打球感が変、打球が不安定など不安リスクが軽減。
③不安要素を軽減できることで、「自信をもって」試合に挑める。
といったメリットがあり、少なくともどの相手よりも道具面で不利になることはありません。
K君は元々の実力と努力があって優勝しましたが、ガットに不安を抱えたまま試合に挑んでいたら、そのせいで負けていたかもしれません。
「ガットが切れたから負けた」
「ガットがおかしかったから負けた」
「いつもより何故か飛びすぎた、打ちづらかったから負けた」
「グリップが滑りやすかったから負けた」
負けた理由を道具の状態のせいにする話はよく聞く話です。
確かに道具の状態が悪かったり、それにより気持ちがぶれてしまってで勝敗が左右されるケースはよくあり、道具の状態が直接の勝敗の要因となることはよくあります。
しかし、そのガットやグリップを
「万全の状態にしてなかったのであれば、そもそもの要因はその準備不足によるもの」
なのです。
「普段は負けない相手に負けた」
「ガットが切れなかったら勝てた」
「ガットやグリップのせいで負けた」
こんなことで後悔し大会が終わるのって悲しいですよね。
でもこれって、結局道具のせいでなく、準備をしてなかった自分のせいなのです。
当店のご利用者でも、大会活躍する方は必ず試合前に張替えを行い、しっかり準備し、万全の態勢で大会に挑んでいます。
そして、良い報告をしてきてくれます。
「あいつは強いからよくガットを張替えてるんよ」
という話をしていた学生の子がいましたが、大きな間違いです。
「ちゃんとまめに張替えるから、力を発揮できて強いんよ」です。
勝てる可能性を少しでもあげたかったら、試合前にきちんと張替えて、しっかり準備して、自信をもって試合に臨みましょう!
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